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【文スト】僕の兄さん【BL】

第11章 新しい任務



福「太宰がいるなら安心だ…頭のキレるお前達が話し合えば策など無数に出てくるだろう。但し、少しでもおかしいと思ったらすぐに戻ってこい。資料はお前達の机の方に運ばせてある。それを使うといい。」

太/主「「了解です。」」

社長室を出て真っ先に自分の机に向かう。


主「今回の事件…やっぱり仕事となると面倒…。」

太「仕方ないよ、今回の事件は女性の連続誘拐なのだからね。」

そう…近頃女性が続いて行方不明になる事件が多発している。
行方不明…と言うよりも誘拐といったほうがいい。
犯人の目星は付いているらしいが、証拠がない。
そこで僕達の出番ということだ…分かりやすい国木田さんや演技力が微妙な中島さんではなく、僕がやることになってしまった。

主「兄さん、策を挙げていこう…。」

太「そうだね…まず、どのようにして証拠を得るかだ…。」

兄さんと幾つも策を出し、実行の手立てを立てている…。

主「アレは顔に?服に?」

太「顔だな…その方がより確実に証拠が掴める。」

主「了解…すぐに埋め込むから、待ってて…それと、1つ、別に持っていた方がいい?」

太「否、私がやろう。劉娥は自分のことに集中してくれればいい。」

主「了解…。」

会議を終え、僕達はそれぞれ持ち場に着く。
僕は眼鏡をかけ、ピアス風のアクセサリーを耳に着けてとあるビルの屋上にいた…。
そのビルの近くには裏路地が多くある、誘拐に適した場所だ。

主「上手く演れるかな…?」

兄さんは犯人らしき人物の行動を予測して動くらしい…勿論、それも見越して僕は此処に居る。

主「犯人が来たら、あとは演じて逃せばいい…。」

そう、今回は逃がしてもいいのだ。
証拠さえあれば此方の勝利…犯人確保に繋がる。





兄さんが見える…こちらに合図が送られた…。
作戦…決行。

主「了解」

僕は犯人を見つけ出し、尾行した。
そこで1人の女性と出会うが、面識があるようには見えない…この人が今日犠牲になる『筈だった』人…。

犯「お姉さん、今1人?僕と遊ばない?」

之が俗に言う…ナンパ?
僕から見れば、ナンパは世の女性を誘拐する為の話術である…。
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