第2章 プロローグ
横浜の港を根城にする凶悪組織ーポートマフィアー
その最年少幹部である太宰治には弟がいた。
彼は兄の指示には必ず従う。
しかし、兄の当時の相棒である中原中也には絶対に従わなかった。
とある廃墟と化した建物に二人の会話が響く
太「今日も退屈な仕事だった、もう少しいい仕事はないものかね。」
主「少し暇だった…次はもっと強い組織と戦いたい。」
太「そうだね。それにしても今日の劉娥は気合い入っていたね。」
主「うん…でも、気合い入れて損した…。」
太「そうかい?まあ、私は劉娥が頑張っているところが見れたから満足だよ。」
主「じゃあ…今度はもっと頑張る…!」
太「そうするといいよ。(なにこの可愛い生き物)」
彼らこそ、組織内で恐れ敬われている太宰兄弟である…