第7章 太宰兄弟
夢主side
驚いた…兄さんからの返事が僕の予想とは反対だったから…。
主「え…本当に?」
僕はやっと兄さんから離れて兄さんの顔を見る。
太「私はこのような事に嘘はつかない。劉娥はよく知っている筈だけど?」
信じて…いいんだよね?
僕の想いは…報われたんだよね…?
そう思った途端、また涙か溢れてきた。
主「よかった…よかったぁ…。」
太「泣き虫だね、劉娥。でもありがとう。劉娥が言ってくれなければ、私はずっと自分の想いに嘘をついてしまっていただろうからね。」チュッ
唇に何かが触れた感覚があった。
兄さんからの接吻…今回は僕が起きている時にしてくれた。
太「前、私はこのように劉娥に接吻をしたことがあった。その時…起きていたでしょう?」
バレてた…!?
主「え…いや、そんなことは無いよ。僕が寝ていた時じゃあないかな…?僕にはそんな記憶がないような…」
太「焦りすぎだよ。そんなに必死に言われたら肯定しているようにしか聞こえないよ。」
兄さんが笑いながらいう。
主「あれ、僕の初めての接吻だったのに…。」
太「え!?そうなのかい?てっきりもう別の人と…」
主「僕、兄さん以外に恋心とか持てないから…。」
太「嬉しいことを言ってくれるね。」
話していて恥ずかしかった…直ぐに寝てしまいたい。
主「ほら、兄さん…もう時間遅い、寝ようよ。」
太「そうだね。」
灯りを消し、お互いに抱き締めあい目を閉じる。
主「兄さん…」
太「劉娥…」
太/主「「大好き。」」
僕達は同時に眠りについた。