第5章 入社試験
国「こんな所におったか、太宰!此の包帯無駄使い装置が!!」
太「グハァッ!国木田くん…中々やるじゃないか…。」
意外とダメージ受けてる…。
国「そんな事より太宰、緊急事態だ。社内に爆弾魔が立てこもった。人質もいる。」
え、僕達今からそこに行くの!?
嫌だ!こわい!
国「しかも今回は人質が拙い。」
敦「どういう事ですか?」
国「人質は2人…。1人はバイトの谷崎ナオミ。そしてもう1人は…。」
太「そのもう1人って…まさかっ!」
珍しく太宰さんが焦っている…それ程の人なのかな?
国「その真逆だ。…劉娥も人質になっている。」
太「矢張りかっ…国木田くん達、急ぐよ!」
太宰さんが血相を変えて走っていく。
それ程弟の劉娥さんが大事なんだな。
武装探偵社ー
橙色の髪色をした人が制服を着た女の子と…劉娥さんを人質にとっていた。
如何しよう、爆弾持ってるし…怖い!
太「拙いな…。」
国「真逆劉娥までも人質にとられるなんてな」
太「仕方ないさ、劉娥は私と同じで敵が異能力者でないと使い物にならないんだ。而も、劉娥は今回の様に人質にとられるのも拘束されるのも駄目なんだ…だから一刻も早く助けてあげたいのだよ。」
あんなに強い劉娥も弱点あるんだ…。
太「却説、国木田くん。」
国「仕方ない…。」
2人が真剣にお互いを見た。
異能力でも使うのか?
あ、じゃんけんだったんだ…。
勝者…太宰さん
国「クソっ…。」
悔しそうだな、国木田さん。
国「おい、少年。そんな事をして何になる。」
?「煩い!お前は国木田だな?それ以上近づくな!此の爆弾のスイッチを押したら…皆吹き飛んじゃうよ。」
太「更に拙い展開になってきた…」
敦「如何してですか?」
太「爆弾魔は私達社員の顔と名前を全て把握している…而もあの爆弾は高性能なものだ。」
敦「爆発したら…?」
太「この部屋1つくらい軽く吹き飛ぶだろうね。それを抑えるために何か被せる物があれば…。」
?「はぁ、もう嫌だ。全部お前等のせいだ!」