第7章 ヤクザの恋人
遥side
部屋を照らす朝日。
僕を包み込む優しく暖かい手。
隣には愛しい人。
最高の朝だ。
坂間さんの寝顔がつい可愛く見えてしまう。
僕達、恋人になったんだ。
凄く嬉しい。
幸せ。
坂間さんの少し乱れた髪を優しく撫でる。
「・・・遥?」
「おはようございます。坂間さん。」
「おはよう。体調は?」
「元気です。昨日はありがとうございました。」
「いいんだ。」
強く抱きしめられる。
「どうしました?」
「・・・幸せだなって。」
可愛いっ!!
この人こんなに可愛かったっけ!?
つい僕も抱きしめ返し、頭を撫でる。
「僕もですよ。」
「俺達、恋人になったのか。」
「そうですね。」
「・・・だったら、俺の事名前で呼んでくれねぇか?」
「な、名前ですか!?////」
「そう。それから敬語も無し。2人だけの時でもいいから。」
うわ・・・
恐れ多すぎる・・・
恋人になるのでさえもそう思ってたのに。
「じゃ、じゃあ・・・遼さん////」
「・・・何か違う。」
「えぇ!?じゃあ・・・遼・・・くん・・・////」
「まだそっちがいい。」
恥ずかしい!!
物凄く空気になりたい!!
「ではこっちで呼びますね////」
「敬語。」
「あっ・・・////」
無理だよ・・・
急にタメ口とか・・・
慣れない・・・
「ぷっ・・・はは(笑)」
あ・・・笑った・・・
「すまん。可愛いなと思ってな。」
「そんなっ////」
どうしよ・・・
ほんとにすごく幸せすぎる。
いつまでも続けばいいな。