第6章 やっぱり好き。
遥side
まずいな・・・
流石に映画館は攻めすぎたかも。
確かに暗い空間だし。
何やってても周りには分からない。
あ、いや・・・そういう目的で言ったんじゃないっ!////
「遥、こういうのどうだ?」
「っ!はいっ////」
そうやって見せてくれたのはオシャレな服。
「え、オシャレ過ぎませんか?僕には似合わない・・・」
「そんな事ない。ほら、似合ってる。」
鏡に写った僕に後ろから服を被せてくる。
「うっ////」
近い。
声が耳元に・・・
「な?」
「そ、そうです・・・ね・・・////」
鏡に写った僕の顔は真っ赤だった。
この人の事、本当に好きなんだな。
「これ買うか。」
「ありがとうございます・・・」
申し訳ないな・・・
その後も靴や帽子も買ってくれて、坂間さんの両手は塞がってしまった。
「坂間さん、自分の買わなくてよかったんですか?それ全部僕の・・・」
「特に欲しいものもねぇし。良いんだよ。」
「だったらいいんですけど・・・1つくらい持ちます。」
坂間さんの手から紙袋を1つ取り片方の手だけでも軽くした。
手・・・繋ぎたいな・・・