第6章 やっぱり好き。
遼side
何やってんだ?
あいつら・・・
食事を終え、食器を戻しに行く途中、遥と須賀野が抱き合っているのを見てしまった。
「好き」?
好きって・・・誰の事だ?
遥が須賀野を?
「っ!坂間さんっ!?」
「あ・・・」
遥が慌てて須賀野から離れる。
あいつら出来てたのか?
それじゃあ、なんで須賀野は俺に・・・
「ちがっ・・・あの・・・これは////」
「いや、いい。俺が口を挟む事じゃない。」
割れた皿の破片を拾い上げながらそう返すものの・・・
内心、まだ困惑していた。
そうか・・・遥は須賀野の事が好きだったのか。
「お前らに申し訳ないことしたな。」
「・・・だからそんなんじゃ・・・」
全て拾い上げ、2人の横を通り、食堂に向かった。
遥が絶望的な顔をしているのが分かった。
何故そんな顔をするんだ?
好きな奴と一緒になれてよかったじゃねぇか。
「遥。そいつは良い奴だ。良かったな。早く番にでもなって幸せになれよ。」
「坂間さん・・・」