第6章 やっぱり好き。
遼side
遥とは仲間という関係になって、もうすぐ1ヶ月になる。
あの話をした事は後悔していない・・・たぶん。
もうすぐ12時。
そろそろ来るな。
コンコンと2回扉がノックされ、遥が入ってくる。
「お昼持ってきました。」
「いつもありがとう。」
「いえ・・・料理は好きなので。」
気のせいか、前よりも素っ気なくなった。
毎日こうやって飯を持ってきてくれる。
たまにでいいと言ったが・・・無理してくれてるのか?
「あの、坂間さん。」
「なんだ?」
「僕、そろそろヒート期で・・・部屋に入ってようと思ってるんです。だから、料理出来なくて・・・」
「心配するな。その件は大丈夫だ。薬飲んでるのか?」
「はい。もうすぐで切れそうですが大丈夫かと。」
「分かった。薬を調達しておく。」
「ありがとうございます。」
料理を置いて出ていった。
「坂間さん。」
「うおっ!いたのかよ。」
「いましたよ。・・・いいんですか?」
「何が?」
料理を口に運びながら話す。
「遥さんのことですよ。まだ好きなんですよね?」
「・・・好きだよ////」
「だったら何であんなこと言ったんですか。折角上手くいきそうでしたのに。」
「?」
なんの事だ?
上手くいく?
「遥さん、いろんな人に告白されてますよ。下手すれば、誰かとくっつく可能性だってあります。断ってるみたいですけど。」
「・・・俺には関係ないだろ。アイツが幸せならいいんだよ。」
「分かってませんね。」
「はぁ??」
「どうして断ってるか考えてみてくださいよ。」
「別に好きじゃねぇからだろ。」
「あー、まぁ・・・間違ってはないですけど・・・はぁ、自分で解決してくださいね。もう何も言いませんから。」
「俺関係ねぇだろ。」
やっぱモテるのか・・・
そうだよな。
密かに嫉妬してるのは自分でも分かっていた。