第4章 不運
遼side
「はぁ・・・はぁ・・・すみません。迷惑かけちゃって・・・////」
布団に入って頭を冷やしながら謝る。
「自分で分からなかったのか?」
「そろそろだとは思ってたんですけど・・・本当に申し訳ないです・・・////」
扉が3回ノックされ、須賀野が入ってきた。
「薬です。」
「あぁ、ありがとな。」
「わざわざ買ってきてくれたんですか?////」
「生憎、うちにはΩの薬なんて置いてませんから。」
「そうなんですね////」
もっと早くに知っておけば薬は用意が出来たのに。
須賀野はまだ仕事があると言って部屋を出ていった。
「はい、薬だ。」
「ありがとうございます////」
俺が渡した薬を2錠口に含み飲み込む。
少しでも落ち着くといいが・・・
俺もそろそろここから出ないとΩのフェロモンには耐えれねぇ。
ましてや、俺の好きな奴。
コイツの泣き顔は見たくねぇから無理矢理犯すような事はしたくない。
「俺はもう行く。鍵、内側から締めれるようになってるから締めとけ。それだとゆっくり夜も寝れるだろ。」
椅子から立ち上がり、扉の方に向かおうと後ろを向いた時、遥に服を引っ張られた。
「・・・行かないで・・・お願いします・・・////」
「遥・・・俺はαだ。正直、お前のフェロモンに耐えれるか・・・っ////」
振り向くと遥が何かを求めるような目で見つめていた。
「遥・・・?」
「坂間さん・・・僕・・・もう////」
両頬に手を添えていつの間にか俺にキスをしていた。
遥の瞳から目が離せなくなっていた。
「っ!////」
遥の暖かい舌がヌルヌルと入ってくる。
「んっ・・・はぁ・・・んふ・・・////」
遥の声が漏れる。
Ωのフェロモンってこんなにすげぇのか・・・
まるで、酒に酔ったような・・・
そんな感じだ。
こんなの・・・1回知ってしまえば癖になってしまうのも無理ない。