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【R18】最高の結婚

第4章 不運


遼side

遥から「ありがとう」と言われた。
嬉しい。

口元を隠してニヤけてしまう。

「坂間さん?」

「っ!・・・なんだ?」

「僕は・・・皆さんみたいに仕事しなくていいんですか?流石に僕も何かしないと申し訳ないです。」

「お前は何もしなくていい。ただ、この屋敷にいてくれ。ここは安全だ。」

「・・・そうですか。」

少し残念そうな表情を浮かべる。
働きたいのか?
けど、俺らの仕事は危険すぎる。

「皆さんはどんな仕事を?」

「そうだな・・・金貸し、キャバクラ、ギャンブル関係・・・色々だ。金貸しは借金返済させることが1番の目的だ。」

「え、それってよくテレビとかで見る・・・」

「あぁ、そうだ。」

遥の顔色が悪くなる。

「そう怖がるな。」

「人を殺したりとか?」

「あー・・・まぁ・・・それなりに。けど、それは自分の身を守るためであったり、仲間を助けるためだったり・・・まぁ、殺しに関しては俺は一切口は出さねぇよ。好きなようにさせている。」

「そうなんですね・・・僕も・・・同じようなものです。」

「どういう事だ?」

「あ、いえ・・・言いすぎました・・・」

俯きながら腕を寒そうに摩る。
何か過去にあったんだろうが、あえてそれは聞かないでおこう。
遥は話したくなさそうだ。

「いや、いい。無理するな。今日は歓迎祝するんだろ?」

「知ってたんですか?」

「聞こえてた。ヘマしないようにな。飲みすぎはよくないぞ。」

「・・・坂間さんは来ないんですか?」

「・・・俺が来ても楽しくないだろ。」

「そ、そんな事・・・ない・・・と思います・・・」

声が小さくなっていく。

「・・・時間が取れれば行く。」

「はい、是非来てください。」

少し嬉しそうに俺を見つめる。
俺・・・行ってもいいのか?
けど、行けば遥は・・・

どうしようか。
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