第3章 新しい生活
遼side
遥の元へ行こうと廊下を歩いていると、遥がいた。
それとあと3人。
川口と中原と山田か。
「ぷっははは(笑)」
っ!
遥が笑っている。
あれだけ俺が苦労していた事をあの3人は軽々としてみせた。
羨ましい。
「・・・何こそこそやってるんですか?」
「うおっ!?」
声をかけたのは須賀野。
「あの3人、遥さんと仲良くなったみたいですね。」
「・・・そうだな。」
「いじけてるんですか?」
「・・・。」
「黙ってても顔に出てます。」
「うっせ。」
こいつは本当に俺を敬ってんのか?
「坂間さん、さっきはなぜ皆に遥さんが『仲間だ』と言ったんですか?それだと、遥さんは綺麗な方ですから取られますよ?」
「・・・あいつが俺の妻になる事にうなづいたのは、ただ俺が怖かったからだ。そんなの強制的なもんだろ。」
「坂間さんはそれが嫌だと?」
「・・・かもな。俺も勝手に口から出たんだよ。」
俺はその場から離れ自分の部屋に戻る事に。
「遥さんに何か用があったのでは?」
「・・・遥にこの屋敷は自由にしていいと伝えておいてくれ。さっきまでは監禁状態で悪かったって。」
「それは自分の口で伝えた方がいいかと。」
「遥が怖がって泣き出すからだよ。」
「はぁ。いい加減、貴方も慣れてくださいよ。」