第17章 演練
このやりとりを傍で見ていたサニーちゃんと鶴丸くん極は
どういう意味なのか興味津々に堀川くん達に聞き、大爆笑していた。
「こいつは驚きだな!! まさか一緒に出陣しようとするとは!!」
「極の俺、もっと言ってやってくれ」
「ヤバい最高過ぎる~♡」
「こっちは毎回大変だがな」
『ピンポンパンポーン♪ ○○番、○○番の部隊の皆さま、さっさと来て下さい棄権とみなしますよ』
「…っと、三日月、主連れて向こうへ行っといてくれ」
「あいわかった」
私は三日月殿に預けられ、審神者が観覧する場所まで強制的に連れられて行った。
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「さて主よ。よく見ておくのだぞ。目を逸らさず…な」
「あぁ。分かっている」
私は唇を噛み締めながら、彼らの戦いを一切見逃さぬよう
観戦に集中した。
―――相手は強かった。
「俺達もまだまだ精進せねばな」
試合終了の鐘が鳴ると、三日月殿はそう言って
私の頭を撫でてくれた。
「ありがとう三日月殿。私も共に精進せねばな…。その前に、皆を迎えに行こう」
ボロボロになった彼らに「よく戦ってくれた」と称え
みんなで本丸へと帰った。
続く。