第2章 初期刀
此処でも、兄様は笑顔の絶えない人だったらしい。
刀剣男士達に愛されて、自らも刀剣男士達を愛していた、と。
そんな話を聞いて幸せな心地になって…
いつの間にか寝てしまったようだ
「あーるーじー!! 起きなってばー!!」
「んん…っ」
「朝だよ主!!」
「あぁ…朝か…いつの間に…」
「全く、人に散々喋らせておいて、勝手に寝ないでよね」
「あぁ…すまない…」
「そこは女の子らしく、可愛く”ごめん”、でしょ」
「ご…ごめん…?」
「ふっ…何それ全然可愛くないんだけど」
「む…」
「ほら、顔洗って来なよ、主」
「あぁ…。………え」
「何?」
「今…”あるじ”と言ったか…? 私に??」
「ちょ、いいでしょ別に…仕方無いじゃん、そうなっちゃったんだし、前の主からも、頼むって言われてるしね」
「加州くん!!」
「あーもう…清光でいいから。ほら、さっさと顔洗ってご飯作ってよね!!」
バタバタと騒ぐ二人を見て
「どうやら打ち解けたみたいですね…良かったです」
こんのすけは安堵したそうな。
続く