第14章 こどもの日
何だか随分と白熱している…。
全く、どうしたもんかと思っていたら。
山「……やる」
傍に山姥切くんが来てくれて、小さな手作りの鯉のぼりを手渡してくれた。
それは、先程夢に出て来た、兄様がくれたものによく似ていて。
主「これは……!!」
山「前の主が、この時期によく作っていたのを思い出してな。見よう見まねだが…」
主「あぁ…。これは兄様が私にくれたものだ…。本当によく出来ている…ありがとう、嬉しいよ」
山「ふん…///」
今「わぁ~、ちいさいこいのぼり、かわいいですね!!」
乱「ホントだ~、ねぇねぇ、ボクも作ってみたいな~♪」
山「材料なら、向こうにある」
主「ならば、向こうで皆で作ろうか」
今・乱「「わーい♪」
私は数人で別部屋に移り、みんなで鯉のぼりを自作した。
一方その頃、大部屋にて
長「主!! 主は誰が母親にふさわしいと思いますか…!! ……主??」
清「ちょ、主どこ!!??」
歌「まさか、外へ……!?」
長「話し合いは一旦中止だ!! 皆で主を探せぇぇぇぇぇ!!!!!」
主(な…なんだか恐ろしい気配を感じる…!?)
その後、本丸内で本気の鬼ごっこが始まった。
続く。