第13章 嫉妬 ★
主は、昨日、僕が目撃した事について話してくれた。
昨日の行為は、主の霊力を取り戻す為に清光が協力してくれたのだということを…。
「決して、清光くんだけを愛していた訳じゃない。私にとっては、安定くんも同じくらい大切だ」
「主…」
「だが、清光くんを贔屓しているように感じさせてしまった事については謝る。…寂しい思いをさせてしまって、すまなかった」
「…主、ごめんなさい。主が僕のことも大切にしてくれてるって、知ってたハズなのに…」
そうだ。主は贔屓なんてするような人じゃない。
そんなこと知ってたのに…
「主、やっぱり…主が僕の主で良かった」
「それは嬉しいな…ありがとう」
「お礼を言うのは僕の方なのに、もぅ…」
ふたりで小さく笑って、主は僕を抱き締める力を緩めた
離れるの名残惜しいな…なんて思ってたら
「あ…」
「ん? どうした安定くん??」
そうだった。
僕たち、まだ服着てなかったんだった。
「…主ってさ、ほんとスタイル良いよね」
「は? ……っ!!??///」
その事に主もようやく気付いたようで
顔を真っ赤にして布団を身体に巻き付けていた。
そんなところも可愛くて…
「主…」
「なんだ…、っ!? 安定くん!??」
「人間の身体って本当に面白いね。また僕の大きくなっちゃったから…もう一回いい??」
「いっ、いい訳あるか!! そこを退けっ!!!」
「えぇー…こうなっちゃったの、主のせいなのにぃ~??」
「なっ!!??」
そのあとは
もう一回…
と、思ったのに
遠征に行ってたみんなが帰って来ちゃったから
急いで服を整えて
何事も無かった風に装って、大変だったのでした。
つづく。