第12章 霊力 ★
霊力を取り戻すことに協力するって事は
主を抱くって事で。
本当は、あの縁側で主にキスされた時
そのまま押し倒してしまいそうになったけど
ここまで耐えた俺って本当に偉いよね。
「わざわざ部屋に戻らなくても…」
「だーめ。床の上なんて、身体痛くなるでしょ?」
「清光くんは優しいな」
「当然」
主をふかふかなお布団まで誘導して
今度は俺から主にキスをして
そのままゆっくり押し倒した
「…じゃ、始めよっか」
「わ…わざわざそんなこと言うな///」
照れてる主。可愛い。
「…緊張してる?」
「しない訳、無いだろう…///」
「ふふっ…、俺も一緒」
「…清光くんも、緊張、するのか…?」
「俺もこんなに緊張するなんて驚いてるよ。…ほら」
主の手を俺の心臓の位置まで持って行く。
その速い鼓動に、主はようやく納得したようで。
本当はさ、女の人を抱くのって初めてじゃないんだ。
遠征先で情報を得るのには、それが一番手っ取り早くて楽だから。
でも、その時は緊張なんてしたこと一回だって無かった。
「こんなに緊張するのは、相手が主だから…かな」
「清光くん…? その、嫌なら無理にとは…」
「違うよ逆、逆だから。俺は、主が欲しくて堪らない。だから…もう、やめてあげられないから…ごめんね」
「清光く…んっ///」
もう一度「やめよう」って言われるのが怖くて
俺は急いで主の唇を塞いだ。
今度は深く、舌を絡めて
角度を変えながら何度も、何度も。
ちゅ…ちゅっ…っと響くリップ音と
「ん、ふっ…、んんっ…///」
たまに漏れ出る主の吐息混じりの苦しそうな声が
俺の支配欲を駆り立たせる。
「……」
「…!? 清光くん…私の名を…!?」
「あの人がさ、よく主の自慢してたから覚えてたんだよ。…ねぇ、今だけ…その名前で呼んでいい?」
「兄様…」
「ちょっと、こんな時に他の男の事なんて考えないでよ。いくらあの人だからって嫌だから。今は…俺の事だけ考えててよ…」
「清光くん…すまな…ひゃあ///」
遠慮なく豊満な胸に手を伸ばし揉みしだく。
思ってたより大きい…柔らかい…///