第10章 花見 ★
「これは…?」
「とても良く効く薬だよ。今飲めば、夜には身体が気持ち良くなるハズさ」
「それは有難いな。先日怪我をしてしまったから、身体が良くなるのはとても助かる…が、良いのか? これは光忠くんが貯めたポイントなのに…」
「うん。主が良くなってくれると僕も嬉しいから」
「そうか、ありがとう」
光忠くんのお言葉に甘えて、薬をグイッと飲み干した。
少し甘い味がして美味しかった。
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本丸へ帰ると
次郎くんが買ってきたお酒に抱き付いて頬擦りしていた。
よほど待ち焦がれていたらしい(笑)
「ちょっと度数は高めだけど、次郎太刀君なら大丈夫だよね?」
「もっちろん♪」
「ねーねー、お団子おかわりないの?」
「安定食べ過ぎ…」
「だって美味しいんだもん♪」
「そう言って貰えると嬉しいよ。じゃあ、また作って来るから待ってて貰えるかい?」
「やったー♪」
「僕も手伝うよ燭台切」
「僕もお手伝いしますね!」
「ぼくもおだんごつくってみたいです!」
「じゃあ僕も~♪」
光忠、歌仙、堀川、今剣、乱の5人が厨房へ向かった。
「ふふっ、うるさいのとチビッ子ちゃん達がいなくなった事だし…飲もう!主ちゃん!!」
「私か? いや、しかし私はまだ未成年だ…」
「固い事言わなーい♪」
「こら次郎太刀!! 主にそのような…、っ!?」
ぐいっと長谷部の肩を掴み耳打ちする。
「主ちゃんが酔ったらどうなるか…見てみたくない??」
「!!!!!」
長谷部の精神にクリティカルヒット
「って事で、はい主ちゃん♪ 大丈夫、これはあんまり強くないお酒だから♪」
「う…、じゃあ一口だけ…」
盃を傾け一口。
飲んだ瞬間、かーっと身体が熱くなって
ボンッと頭が破裂したような感覚
「主!? ちょ、次郎太刀! 主に何したの!?」
「さぁねー?」
「主!? 大丈夫!?」
安定がゆさゆさと主を揺らすと…
「やすしゃだ? …ちゅー」
「!?!?!?///」
安定のほっぺにキスをしてふにゃっと笑う主。
「なっ!? なっ…、なっ…安定!! ズルいんだけど!!!」
「おいおい、本音が漏れちまってるぜ?」