第9章 誉
「あ、兼さん、見てみて、奥の方に新撰組の羽織があるよ♪」
「お、いいんじゃねぇの? じゃあそれで…」
しゅばっっっ!!
「「!!??」」
「新撰組の羽織…? そんなもの見当たらんがな」
「長谷部…てめぇ…」
「おお、すげぇ反応速度だったな」
「大人気ないってああいう事だよね」
「あるじさまー、これはどういうふくなんですか??」
「自由だな今剣」
「あぁ、それは婦警の…現代で、新撰組の役割を持つ人が着る制服だ」
「お、じゃあそれでいいんじゃねぇの?」
「ふっ…、やはり分かってるじゃないか和泉守」←婦警も可
「長谷部くん…(憐れむ目)」
と、いうことで。
ふむ。意外と着心地はスーツに似ていて悪くはないな。
似合うかどうかは置いといて…
「き…着てみた、が…、どうだろうか…」
皆の視線が刺さる。
「なっ!? ちょ、おま…/// 丈が短けぇって!!///」
「この反応デジャヴだね」
「ついさいきんみましたね」
「う、うるさいから!!///」
「へぇ、良いじゃねーの大将、良く似合ってるぜ」
「あぁ…素晴らしいです主」
「似合ってるけど…ちょっと目のやり場に困る…かな…///」
「うん…///(目を反らす)」
「だ、ダメだよ主!! こんな所でそんな格好をしちゃ…///」
「ふむ。警官の姿もスカートタイプの他にパンツタイプもあってだな…」
「「このままが良いです(by一同)」」
「そうなのか…??」
そしてしばらくこの格好で過ごす事となった。
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「主、入るぜ」
「あぁ、兼定くんか。どうぞ」
入って来た兼定くんは、ドカッと私の前に座る。
心なしか、少し顔が赤いような…?
「どうした兼定くん?」
「主、その服、もう着替えて良いぜ」
「あぁすまない、私ではやはり着こなせなかったか」
「ばっ…/// そんなんじゃねぇーよ!! そんな姿…他の男に見せたくねぇんだよ…///」
「…そうか、それは喜んで良いのかな?」
「勝手にしろ…/// ちゃんと着替えろよ!? じゃあな!!」
そう言って出ていく兼定くん。
「うーん…喜んで貰えたのだろうか…(笑)」
続く