第18章 梅雨(一期一振ver) ★
「…、、殿…っ」
「あっ、あっ…っ、待って、あっ///」
肌と肌がぶつかる音が響く。
熱くて、熱くて。
溶けて一体化してしまうような錯覚を覚える。
「やっ…、もう……っ、また、イッちゃ…イク…っ///」
「えぇ、私も…っ、一緒に…………っ///」
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「………主、その…。機嫌を直して頂けませんか……?」
「………」
あの後。
私としたことが。あまりに気持ち良くてやりすぎてしまいまして。その…。2回、程…。
ぐったりとしてしまった主を休ませてあげようと、主に枕を挟み布団を掛けて、私はシャワーへ向かったのですが。
上がった後、主は頭まで布団を被った状態になっておりまして。
「えぇと…。本当にすみませんでした主…。嫌われても仕方ありませんな…」
「ち、違う!!!」
主はガバッと勢いよく起き上がった後、ハッとして、またすぐに布団に包まった。
「あ…主……?」
「ち、違うのだ…、嫌う訳無いであろう…。その…」
主は何と言ったらいいか…、と言葉を詰まらせながらも、たどたどしく、伝えてくれた。
「一期一振殿の事は、その…。ちゃんと男として見ていたのだが、何処か兄様と重ねていたところもあって…。でも、その…い、今、考えが改まったというか…い、今どんな顔をして一期一振殿と接したら良いのか分からなくなってしまって…///」
その言葉に、私の心は跳ねてしまって。
「ふふ、お仕置きの効果がありましたね」
「…一期一振殿…///」
「今後は、男の前で無防備な姿を晒すのはお控えください。でなければ、また、お覚悟して頂く事になりますから」
「き…肝に銘じる……」
包まった布団から顔だけ出した可愛らしい主に優しく口付けて。もうじき終わってしまう”休憩時間”を惜しんだ。
―空はもう晴れ間が差していた
続く。