第11章 ⭐ ガールズトーク⭐
信長「この俺に隠し事をするのは気に入らんが、貴様の方から秘密を話してくるのを待つというのも興を引かれる。今後も『がーるずとーく』が出来るよう、せいぜい励むが良い」
「励むが良いって、信長様、愉しんでますよね」
信長「さあな」
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秀吉「来たか、。ほら、茶淹れてるぞ」
「ありがとう、秀吉さん」
信長と広間へ入り、は秀吉からお茶を受け取る。
光秀「今回は厄介ごとに巻き込まれなかったみたいだな」
「…毎回巻き込まれたら嫌ですよ」
(意地悪な光秀さんに戻ってる)
秀吉「信長様がわざわざ針子部屋へ足をお運びしなくとも、この秀吉がを呼びに行きましたのに…」
秀吉は信長に茶を淹れ湯呑みを差し出すと、残念そうに言う。
信長「構わん。お陰で面白い情報を手に入れられたからな」
三成「面白い情報、ですか?」
信長「ああ。が密かに想いを寄せる男がいるとかいないとか」
秀吉「なっ…本当か?」
光秀「ほう…」
政宗「へーえ、面白そうな話だな。詳しく聞かせろ。俺以外に良い男が居れば、の話だが」
政宗は自信満々とも、好戦的とも取れる笑みで青い瞳を細める。
「ちょっ…何でそんなことになってるの!?」
三成「様、本当なのですか?」
「っ……秘密!!ガールズトークは男子禁制なんだから!」
秀吉「は?その『がーるずとーく』っていうのは何なんだ?」
信長「女子だけで内密な話をすることをこの女の居た時代ではそう呼ぶらしい」
家康「くだらない…だいたい、この子に内緒話が出来るとは思えませんね」
「それ…信長様にもさっき言われた…」
政宗「睦言なら大歓迎だぞ、。勿論、それだけで終わらせるつもりもないが」
秀吉「まーさーむーねー…夕刻までお説教を食らいたいのか?」
秀吉は眉間に皺を寄せ、政宗を見据える。
政宗「いいや、断る」
(好きな人か…確かにこの時代の武将って安土城の人達も、春日山城の人達もみんなイケメンだし、優しいし、未来なら間違いなくモテモテだよね)
は話の矛先が政宗に向けられたことでいつも通りの様子に戻ると小さく息を吐き、お茶を啜る。