第8章 ピクニックへ行こう!
政宗「そんなににちょっかい出したいんなら、お前らと同盟を破棄して今すぐここでやりあっても俺は構わねえが」
政宗は好戦的な瞳を信玄に向け口角を上げる。
謙信「成程…独眼竜の意見も悪くない」
謙信もまた、危険な色を孕んだ瞳で政宗に答える。
信玄「やれやれ、天女を手に入れるためなら仕方ないかもな」
一気に険悪な雰囲気になった三人に対しては涙目になりながら叫ぶ。
「政宗!謙信様に信玄様も!止めてください!そんなに戦いたいなら、私はもう帰りますよ!!」
政宗・謙信・信玄「っっ……!!」
佐助「謙信様、さんを悲しませるのは俺としても見ていられません。…残念ですが、このままさんが楽しめなければ、ワームホールの出現場所まで俺が連れていって未来へ帰らせます」
佐助は寂しいと言わんばかりに残念そうな表情を向ける。
信玄「何?もう『わーむほーる』というものは現れないと言っていただろう」
謙信「どういうことだ、佐助。事の次第ではこのままを閉じ込めておく必要がある」
政宗「嘘だろ?」
信長「……貴様らが原因でが未来に帰ったとすれば、同盟など即刻破棄し、貴様らを黄泉の国へと送ってやる」
「……」
(またワームホールが現れるなんて、聞いてないよ!………まさか!?)
驚きのあまり絶句していただったが、何か気付いたように佐助の方を見ると、俯きながらも目配せするような仕草の佐助に気付く。
三成「様は、未来へお帰りになってしまうのですか?」
家康「…佐助、ちゃんと説明して」
佐助「………」
幸村「おっ…おい、佐助!何とか言えよ!」
「グスッ…もう喧嘩しないって約束してくれますか?」
秀吉「泣くな、!くそっ、どうすりゃいいんだ…」
怒りを露にする者、慌てる者、心配する者と、多様な心情で二人を見つめる武将達。
「佐助くん…もう無理……」
武将達「ーーーっっ!!」
佐助「そうだな…皆さん、まずはさんの質問に答えてあげてくださいますか?」
佐助は静かに武将達を見渡す。