• テキストサイズ

【イケメン戦国】みんなでピクニック

第6章 春日山城勢、安土へーーー


ーーー安土城 城下ーーー

「あれ?幸村?」

幸村「おー、じゃねーか」

に気付いた幸村は片手を上げてヒラヒラと手を振っている。

「ピクニックが明後日だから、もう着いてたんだね」

は以前、幸村が安土の情勢を視察しに来ていた時と同じように城下で店を出し、小物を売っていたのを見つけ、そばへ駆け寄る。

幸村「おー、明後日まで宿で過ごすことになってる」

「そっか!楽しみだね!」

幸村「なあ、その『ぴくにっく』って何が楽しいんだ?佐助の説明聞いても全く理解できねーんだけど」

幸村は店の前にしゃがみこむに胡座に頬杖をつきながら伺う。

「んー、みんなで他愛もない話をしながらワイワイ騒ぐところかな?」

幸村「はぁ?やっぱ わかんねー」

信玄「俺はのような美しい天女と一緒に過ごせるだけでこの上無く嬉しいぞー?幸もそう思うだろう?」

謙信「信長と刃を交えることが出来れば言うことはないんだが…此度はからの誘いだから仕方あるまい。佐助と幸村で勘弁してやる」

佐助「お断りします。鍛練なら幸で十分です」

「信玄様に謙信様!お元気そうですね。佐助くんも、謙信様達を呼んできてくれてありがとう!」

声のした方へ視線を向けると、通りの向こう側からゆっくりと謙信、信玄、佐助が近付いてくるのが見え、もにっこりと笑顔を浮かべ声をかける。

幸村「俺に話振らねーで下さいよ、信玄様。っつーか、佐助ふざけんな。俺だって嫌だっての」

佐助「俺はさんの皆で楽しく過ごしたいっていう思いを伝えただけだよ」

幸村「だから話を聞け」

佐助「ごめん、幸。何だっけ?」

幸村「信玄様だけでも大変だってのに謙信様の面倒までみれるかっての。佐助が相手しろよ」

佐助「それは難しい頼みだな。俺は久々のピクニックを心の底から楽しみたいと思ってる。幸村も素直に楽しみたいって謙信様に言えば許してくれるかも」

幸村「……っ何でそうなるんだよ」

一気に機嫌の悪くなった表情をする幸村に、が追い討ちをかけるように幸村の顔を除き込む。

「幸村は楽しみじゃないの?」

幸村「…そんなことねー」


/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp