第9章 襲撃
「(駿はどうした)」
『(瀞霊廷に行かせた。ここは一人で十分だからね)』
「(そうか、任せた)」
『(任された!!(笑))』
璃咲はウインクをして体を翻し、虚を倒していく。
久々に楽しそうだな、あいつ。
京「真咲くん、怪我はしてないかい?」
「あ、はい。隊長の方こそ、大丈夫ですか?お怪我は?」
京「僕は大丈夫だよ。それより...」
京楽は楽しそうに次々と虚を倒す璃咲を見る。
京「(彼女の戦い方によく似ている)」
自分が最もよく知っている彼女の戦い方にそっくりな彼女から目が離せない。
「.........」
そんな京楽を璃久は隣で見ていた。
そして、璃咲へと目線を移した。
「(璃咲、お前は......これでいいのか)」
近くにいるのに、想い合っているのに、交わることがない二人の運命に悲観せずにはいられない。
そんな間にも虚はどんどんいなくなり、もう十体ほどに減っていた。