第9章 襲撃
それは突然だった。
「ほらよ、璃咲。頼まれてたデータ」
大霊書回廊。誰もいない時を狙って璃久に頼んでいたデータを受け取る。
『ありがと、璃久』
「それはいいけどよ。そんなデータを何に使うんだよ」
璃久に頼んだのは、ここ最近の流魂街と死神の行方不明者のリスト。それと、虚の出現地のリスト。
『実は...』
その時。
ドーーン!!!!
『「!?」』
なに、この霊圧...ただ事じゃない...っ
「全隊員に告ぐ!!流魂街四十四地区 月陰(ツキカゲ) 及び 瀞霊廷内に大量の虚が発生!!至急守護配置につき、討伐せよ!!繰り返す...」
「嘘だろ、瀞霊廷内部にまで...」
『ありえない...なんで...』
とにかく詰所に戻らないと。
『璃久、詰所に戻るよ』
「あぁ」