第9章 襲撃
『裏に誰かがいるのは間違いない』
それが残党なのか、別の輩なのかは分からないけど…
『大事になる前に何とかしなくちゃ』
手早く全ての資料を戻し、誰にも気づかれないように戻った。
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「用意できたか?」
「はい、すべて完了いたしました」
「そうか」
光の届かない、闇で包まれた奥地。
ひっそりと、しかし確実に〝それ〟は動き出していた。
「あれから三百年。ようやく我らの悲願が叶う時がきたのだ。手始めに〝こいつら〟をプレゼントしてやろう。ははは......アハハハハハハハハっ!!!!」
必ず〝あの方〟の悲願を果たしてみせる。
土御門璃咲を、〝あの方〟の元に!!!!!