第8章 書類配り
卯「璃咲」
強く握りすぎて白くなった手に烈ちゃんの手が重なる。
卯「あれはあなたのせいではないわ。〝あの人〟が弱かったの」
『.........それでも、私の責任だから....』
卯「璃咲...」
『それよりも烈ちゃん、書類配りで八番隊行く時どうすればいいかな?』
これ以上は話したくない。そんな私の気持ちがわかったのか、烈ちゃんは「あなたらしくいればいいわ」と微笑んだ。
『それじゃあ、突き飛ばしたことを謝って、書類だけ渡して帰ってくるかなー』
卯「くすっ、えぇ、そうしなさい」
『うん』
涙をふいて、頬を両手でパンっと叩く。
『それでは長いことお邪魔いたしました。これで失礼します』
卯「はい、わざわざご苦労でした」
次は五番隊......ってことはあいつか。