第8章 書類配り
早く、早く、はやく.....っ
「失礼します、七席 山田花太郎です。隊長にお客様です」
「入りなさい」
優しい、聞き慣れた声に幾分か気持ちが落ち着いた。
『失礼します』
目線が合うと、烈ちゃんは微笑んだ。
卯「いらっしゃい〝滝井十二席〟」
『総隊長からの書類をお渡しに参りました』
卯「そうですか。勇音」
勇「......はい」
あぁ、この人もか。
自分を睨んでくる、あの噂を信じている馬鹿にため息が出る。
卯「お下がりなさい」
勇「ですがっ!!」
卯「お下がりなさい(黒笑)」
勇「......わかり...ました」
虎徹副隊長は渋々(私を睨むのはやめず)下がっていった。
卯「いらっしゃい、璃咲。どうしたのかしら?」
『書類を届けに』