第8章 書類配り
京「僕はいいんだよ。ねぇ、千紗ちゃん?」
『......っ』
ダメだ!!
ドンッ
『し、失礼します!!!』
京「えっ、ちょ、千紗ちゃん!?」
後ろから声がするけど、無視して走った。
【四番隊】
はあ、はぁ、はぁ......
姿が見えなくなっても、がむしゃらに走った。
なんで、なんで......
気づくと、四番隊の前に来ていた。
『あの、すみません』
一人掃き掃除をしている気の弱そうな人に声を掛ける。
「えっ、は、はい!!なにか御用でしょうか!?」
『卯ノ花隊長に書類を届けにきました』
「そういうことでしたら、ご案内します」
『お願いします』
本音を言えば、場所はわかっているので案内を断って烈ちゃんのところに今すぐ行きたいところだけど、たかが一席官である私がなんの断りもなく入ることはできないので、大人しく案内をしてもらう。