第8章 書類配り
砕「わざわざありがとうございますっ」
『それじゃあ、書類も届けたことだし行くわ』
砕「はい、お気をつけて」
『それと梢綾。私が土御門璃咲だってことは誰にも言わないように。それから、大前田だっけ?彼許してあげて』
砕「∑何故ですか!?あの者は璃咲に手を上げようとしたのですよ!?そんなことは許されません!!」
「絶対に許さない」と身を乗り出して訴えてくる梢綾。
『いいから。彼らは何も知らないんだ。それに、自分が好いている女性が辛い目を会っている。その原因である私を憎いと思っても仕方が無いよ』
ま、全く見当違いなんだけどさ。私が璃久を奪い取る(いや、奪い取ったわけではないけど)わけがない。
『とりあえず彼へのらペナルティーはなし!それじゃあね!!』
砕「......わかりました。お気をつけて」
不服そうに見送る梢綾に背を向け、門へと歩みを進める。