第8章 書類配り
砕「そうか、少しでもサボっているようだったら…わかってるな?」
大「は、はい!!(泣)」
砕「よし、それでは行くか」
隊舎に入っていく彼女の後ろに続く。
執務室へと入った瞬間、
ガバッ
砕「申し訳ございません、璃咲様!!」
彼女は勢いよく、地面に付くほど深く頭を下げた。
やっぱり彼女はわかっていたか。
しかし、巻き込むのもあれなので、知らぬ振りをする。
『なんのことでしょうか、砕蜂隊長。私は滝井千紗であって、璃咲ではありませんよ?』
砕「いいえ!!お姿が変わられても、私にはわかります!!私が憧れた方ですから!!どんなお姿であろうと、憧れの人を忘れはしません!!」
『......っ』
全くこの子は...
立場は変わろうと、この子自身のこういう所は何も変わっていないな。
ついつい微笑んでしまう。