第24章 最終決戦
蝶「……げほっ、ぐ……っ」
肺が痛い…
あまりの痛さに思わず膝をつく。呼吸をするだけでまるで火の玉をそのまま飲み込んだような痛みが走る。吐き気は収まることのなく、吐血を繰り返しているせいで口に中が鉄の味しかしなくて気持ち悪い。
何が欺瞞よ、何が大罪よ…くそ野郎。
蝶「ふざ…けん…っ、じゃ…、ない、わよ…っ」
そんなの、知ったことか…っ!!
立ち上がり、地面に突き刺してある刀を握る。握った瞬間に痛みが走るがそれでも離してたまるかと強く握りなおす。
蝶「私は零番隊第三席…五十嵐、蝶羽…」
ブ「あ?」
痛いのがなんだ。苦しいのがなんだ。こんなの、あの子を失った時の痛みに比べたら大したことなんてない。
蝶「ふふ…っ」
ブ「なんだよ。痛みでとうとうおかしくなったか?」