第24章 最終決戦
ブ「おいまだか?まさか自分の名前忘れたのかよ」
蝶「そんな訳ないでしょ。あんたこそ、その大したことなさそうな、中身スッカスカのスポンジ脳みそに叩き込みなさい。
私の名前は五十嵐蝶羽。
土御門璃咲が率いる王族特務〝零番隊〟の第三席よ」
しっかりとあのクズを見据えて、言い放った。
隊長の下につくことができたのは、今でも私の誇り。この地位を手に入れるために努力して努力して努力し続けた。
あの日、私を助けてくれた隊長の背中を未だに思い出す。とにかくかっこよかったし、綺麗だった。私もこんな人になりたいって思った。
そして、あの子のような人を生まないように。まだ見ぬ被害者をこれ以上出さないように守れるようなりたいと強く望んだ。
そのために必要なことの全てを隊長は教えてくれた。今の私があるのは全て隊長のおかげ。そんな尊敬してやまない、大切な人だからこそ、余計に隊長に傷つけた弦真を許せなかった。
蝶「私は絶対に許さない。あの方を傷つけたお前たちクズと弦真のゴミを地獄へと送ってやるわ」
ブ「口だけは達者だな。まぁ、底辺上がりの穀潰しの力がどのくらいなのか、見せてもらおうじゃねぇか」
〝底辺上がりの穀潰し〟
えぇ、その通りよ。私は確かに底辺の人間だわ。でも、底辺にいるからこそ、いくらでも這い上がれるのよ。