第24章 最終決戦
side 蝶羽
隊長が弦真に重傷を負わされたと聞いた時、久しぶりにあの頃の感情を思い出した。
「俺の相手はお前か」
目の前のくそ図体のでかい野郎が、クソバカでかい声と踏み潰してやりたいほど腹立つ顔で、上から目線で言ってきた。
あいつはシバく。絶対にシバく。でかいからって調子乗んなよ。それから、大してかっこよくもないくせにその顔やめろ。気持ち悪くて八つ裂きにしたくなる。というよりする。
シバくことを決定事項と定めながら、斬魄刀を抜く。
『その声何とかしてくんない?うるさすぎて、頭に響くわ。それから、女だからって余裕こいてると痛い目あうわよ?』
「はっ!それはそれは丁寧にご忠告どうもありがとう。生憎と負ける気はこれっぽっちもないので、無駄な忠告となるがな」
これっぽっちといいつつ、なかなかでかい丸作ってるし。こいつは馬鹿なの?功雅より馬鹿なんじゃない?こいつと比べると、まだ功雅がマシな奴に見えてきたんだから、相当やばいやつだぞ、こいつ。
「なんだ、その目は?」
蝶「別に。なんでもないわ」
今自分がどんな顔してるかくらいは簡単に想像できる。きっとゴミムシ見てるような目でこいつを見てるはず。
「まぁ、せっかくだから名前くらい聞いておいてやろう。女、名前は?」
『相手に聞く前に自分の名前を名乗るのが礼儀じゃないかしら?』
「どうせお前は負けるから必要ないが。まぁ、いいだろう。俺はNO.4のブレンダン・アール様だ。よくそのちっぽけな頭に叩き込んでおけよ!」
こいつ、いちいち癇に障るな。気を抜いたらぶん殴りそう。落ち着け。いつも隊長が言ってるでしょ。戦闘中は常に冷静であること。相手の挑発に乗るやつは馬鹿。
私は馬鹿じゃない。落ち着け。私は目の前の、無駄にでかいだけで特にこれといったいい点のないクソゴミムシ野郎とは違う。落ち着くのよ、蝶羽。
深く深く深呼吸すると、ようやく落ち着いた。
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ちょっと(いや、だいぶ?)変えました。
すいません ペコリ((・ω・)_ _))