第24章 最終決戦
「.......大丈夫なんだな?」
『いつまでも引きづっているようでは隊長なんて務まらない。それに、今はとても気分がいいの。なんでかはわからないけど、今なら何も考えることなくあいつと戦える。心配しないで』
だから、とっとと行けとばかりに手で追い払う動作をする璃咲。俺は犬か。
「はぁ.......死ぬなよ」
『そっちこそ』
もう一度だけ璃咲に視線を送ると、背を向けて五人とともに霊王宮へと向かう。
蝶「璃久、隊長は大丈夫なのっ?」
「あぁ」
蝶「でもっ」
「あいつが大丈夫だって言ったんだ。俺はあいつを信じる。あいつなら大丈夫だ」
あんなことがあった後に隊長になったとはいえ、璃咲の実力は確かだ。そもそも、弦真がああなったのは璃咲の実力が弦真よりも上だったからだ。璃咲があのクソ野郎に負けるわけが無い。今はまだ実力の半分を見せてないのだから。
「お前らも信じろ。自分たちの隊長を」
そして、あいつが下した命令を遂行するんだ。それが今俺たちがあいつにできる唯一のことなのだから。
side 璃久 終