第24章 最終決戦
弦「なんだそれ。お前の始解は扇型じゃなかったか?」
弦真が疑問に思うのも仕方がない。いつも見せていた始解は〝二つあるうちの一つ〟だったから。
【赤流姫】
尸魂界に存在する全ての斬魄刀の中で、強さ、能力、美しさ、全てにおいて頂点に立つ刀。
この斬魄刀には他には無い、唯一の特徴がある。
それは始解が二つあること。
「照り輝け」の解号で、深紅の扇に。
そして、
「血染まれ」の解号で、暗褐色の日本刀に変わる。
これまで2つ目の始解を使用しなかったのは、この始解が
〝完全なる殺戮〟を目的としたものだから。
何故この斬魄刀が【赤流姫】と名付けられたのか。そんなの簡単だ。彼女が好きだからだ。赤く流れる〝血〟が。
赤のことは好き。でも、この始解だけは嫌いなの。だって、斬魄刀は死神から生まれるものだから。この始解を見る度、もう1人の醜い私を見せつけられているようで嫌いなの。
これがお前の本性なんだ、って。
でも、今はそんなこと言ってられない。こいつだけは、
こいつだけは絶対に倒す!!!
弦「まぁ、いい。お前も始解したことだし俺も.......って、言いたいところだが。ようやくお揃いのようだな」
『..............』
後ろに現れた無数の霊圧。それは
弦「久しぶりだな、じいさん」
山「生きておったか、黒霧弦真」
総隊長 山本元柳斎重國が率いる護廷十三隊。そして、
「璃咲!!」
王族特務零番隊のメンバー。私の
大切な仲間