第24章 最終決戦
「.......っ、弦真っ!!」
弦真の姿を見た璃久の目は今にも弦真を射殺しそうで、その霊圧は制御装置が壊れそうなほど乱れている。
山「お主、死んだのではなかったのか」
弦「あぁ、一度はな」
浮「どういうことだ!?」
弦「〝王印〟といえばわかるか?」
山「何?」
突如出てきた〝王印〟という単語に、皆訳が分からないのか、ざわざわとどよめく。しかし、隊長・副隊長格と零番隊のメンバーは弦真の言いたいことがわかったのか、目を丸くしていた。
前にも同じような事があったしね。面倒なことしてくれるよ、ほんとに。
思わず王印に八つ当たりしてしまう。
『王印が再び、あなたに命を与えたのね』
弦「あぁ。消えかけていた俺の魂は、偶然浴びた王印の力により虚圏へと再構築された。それからは、同じ意思を持つ仲間を集め、今日のために今まで耐え抜いてきた」
『王印を奪おうとは思わなかったの?』
弦「あんなもん、俺にとっちゃあ何の価値もねぇ。あれがなくったって、俺らは十分強いからな」
『そう.......』
彼らがどれほどの力を持っているのかは正直よくわからない。実際に対戦した璃久の話じゃ、確かに隊長格並みの力はあったらしい。
だが、その女はNo.10より下だったから、それより上の実力は底知れないとも言っていた。