第24章 最終決戦
その間にも近づいてくる弦真。
『.......っ』
もう大丈夫だと思っていたが、弦真の顔を見た瞬間から手の震えが止まらない。
だけど、それを見せるのが嫌で、必死に手に力を入れて耐えた。
『なぜ、木嶋りりかを殺したの?』
そう尋ねると、弦真は足を止めた。
弦「木嶋りりか?誰だ、そいつ」
『とぼけないで。覚えているはずよ。零番監獄に投獄してあったあの女を連れ出し、近くの森で殺したでしょう?わざわざ首を切断して』
そう言うと、弦真は思い出したように笑った。
弦「あぁ、あいつかぁ〜。雑魚すぎて、頭の片隅にもなかった。確かに殺したな」
『なぜ、殺した?』
弦「単に俺の存在を示すためさ。首を切断したのは.......なんとなく、ってところだな」
その言葉を聞いて、カッと頭に血が上る。
『じゃあっ、宗次郎さん達の首を切断したのは.......っ』
弦「ん?あぁ、あいつら、瀕死だってのに、お前に手を出すなって三人してうるさかったからよ~。ついつい、斬魄刀で切断しちまったんだよ。簡単な理由だろ?」
『なっ.......っ』
飄々と言われたその言葉に、次の瞬間、咄嗟に斬魄刀に手を伸ばし、弦真に斬りかかっていた。