第24章 最終決戦
双極の丘
「..............」
あちこちから火が上がり、悲鳴が聞こえ、崩れ落ちていく。
すべて失えば、ようやく自分が愚かであったと気づくことができる。
闇に包まれた双極の丘に弦真は一人立っていた。
弦「そろそろ来る頃だと思ってたぜ
───璃咲」
突然後ろに現れた霊圧に弦真は驚くことなく振り返り、話しかける。
弦「遅いくらいだな」
『本当の目的は何?』
にこやかに話しかけてくる弦真を無視して聞く。
弦「目的?この間言ったはずだぜ?俺の目的はお前を手に入れること」
『それだけのために反乱を起こしたと?』
弦「俺はな」
弦真は斬魄刀を抜き、こちらにゆっくりと近寄ってくる。それに比例し、私も一歩ずつ後退する。
弦「あいつらは理由はどうであれ、皆瀞霊廷や四十六室に恨みを持った奴らだ。俺はそれに協力したに過ぎない」
『アレンはあなたを主と呼んでいたわ』
弦「あの中で俺の力は群を抜いていた。それに、アイツらを集め、統率しているのは俺だ。だから、あいつらが勝手にそう呼び出しただけだ」
『そう』