第24章 最終決戦
京「市丸くんは行かないのかい?」
市「行きますよ。早う行かないと、イズルがうるさいので。そういう八番隊隊長はん達も行かないんですか?」
浮「いや、俺たちもこれで行くさ」
市「そうですか。ほんならこれで」
市丸くんは背を向けて、扉の方へと歩いていく。
市「あぁ、そうや。八番隊隊長はん、僕、璃咲ちゃんによう似た娘はんがええな」
振り返り、にっこりと微笑んでそう言い残すと、瞬歩で消えていった。
立ち尽くす僕と浮竹。
京「浮竹、今のどういう意味だと思う?」
浮「いや、そのままだと思うが」
璃咲ちゃんによく似た娘。きっと可愛いんだろうなぁ~
って.......まさか、市丸くん、
璃咲ちゃんが無理だから娘を狙ってるんじゃ!?!?
浮「顔が忙しいぞ、京楽。俺たちも早く行かなくては」
京「待ってよ~、浮竹~!!市丸くんが僕の娘を狙ってるんだよ!?一大事だよ!!」
浮「それは子供が生まれてから言うんだな。そんなくだらない心配するより、もっとやるべき事があるだろう」
京「くだらない!?」
浮「いいから、行くぞ」
僕を置いてスタスタと行ってしまう浮竹を慌てて追いかける。
まぁ、璃咲ちゃん似の子供ができたら、嫁には出さないで手元に置いておこう。
その数十年後、京楽は本当に璃咲似の娘を市丸に取られるのだが、それはまた別の話で.......
京楽side 終