第7章 罠と虐め
『今回のことも、〝あの時〟のことも、私が選んだこと。璃久の責任は何一つとしてないの』
全ては自分のミス。璃久が自分を責める必要は無い。
『私は大丈夫だから。泣かないでよ、お兄ちゃん』
私にとって、自分が傷つくよりもあなたが傷つくことの方がダメージは大きいからね。
微笑むと璃久も微笑んだ。
「泣いてねーよ。あと、お兄ちゃんって呼ぶのやめろって言ってるだろ」
『ふふふ、そーだったね』
その後は婆やが連れてきた御堂先生、もといみっちゃんに、
「無理するな!!」
治療されながらお説教をくらい、
「そんな不届き者はこの婆やが始末して参ります!!」
婆やは薙刀を持って出ていこうとするので、二人で必死に止めました...