第23章 仲間
そうこうしているうちに隊首室の前に着いた。
『ふぅ.......』
扉を開ける前に、深呼吸をする。
『よしっ!!』
両手で頬をバシッと叩いて気合を入れると、勢いよく扉を開けた。
バンッ─────!!
「「「「「!?」」」」」
中にはみんな揃っていて、こちらを見た瞬間、驚いたように目を丸くした。しかし、すぐにそれは笑みへと変わる。
蝶「隊長っ!!おかえりなさい!!」
朝/空「璃咲姉~~っ!!」
『ただいまっ』
抱きついてくる双子の頭を撫でながら、ようやく戻ることが出来たことに嬉しく思った。
『功雅と駿も久しぶり。私のいない間、色々と頑張ってくれてありがとね』
駿「いえ。当然のことですから。もう大丈夫ですか?」
『うん、平気っ!!』
駿「それはよかったです」
安心したように微笑む駿に、精一杯微笑んでみせる。すると、後ろから飄々とした声がした。
功「おかえり~」
『ただいま~。ちゃんと書類やった?』
功「うっ.......いきなりそこ突く?」
『当たり前でしょ?功雅が一番心配だからね』
功「何なにっ、そんなに俺のこと心配してくれてたの?京楽隊長捨てて俺にする?」
蝶/朝『「「馬鹿じゃないの」」』
功「うっ.......!!」
わたしに抱きつこうとする功雅に、渾身の蹴りを入れる蝶羽と朝海。