第21章 拒絶
何度死にたいと思ったかわからない。
声を聞くのも、考えることすらも身体が拒否する。
だけど、
『私は負けないよ。絶対に』
こんな私を心配してくれる人がいる。待ってくれている人がいる。隊長と慕ってくれる仲間がいる。
そう思うだけで、前に進もうと思えるのだ。
『いつまでもこうしてるわけに行かない。弦真の思い通りになんてさせてたまるもんですか!!』
「璃咲......」
『だから、璃久はもう自分を責めるのは止めて。隊長命令です!!』
「あぁ.......あぁ、わかったよ」
よかった.......笑ってくれて。
ようやく笑った璃久に内心安堵した。
あとは.......
『璃久、一つ頼まれてくれない?』