第20章 崩壊【R18】
浮「とにかく、今できる最善を尽くすしかないだろう」
「はい」
まずは璃咲の治療が優先だ。
「浮竹隊長、俺はこれで失礼します」
浮「あぁ、気をつけてな」
「はい」
浮竹隊長と別れ、向かったのは零番隊舎。
隊首室に入ると、何故か全員、落ち着かない様子で座っていた。
蝶「璃久!!」
俺に気づいた蝶羽がソファーから立ち上がり、慌てて近寄ってきた。
蝶「璃久、隊長のご様子は!?」
無言で首を横に振ると、「そう.....」とつぶやき、元いた場所に力なく座った。
功「親父さんは?」
「毎日のように、弦真の居場所を突き止めようと奔走してる」
功「そうか.......」
「お袋と婆やも麒麟殿で璃咲の傍にいて、世話している」
功「麒麟殿なら安心だしな」