第20章 崩壊【R18】
あの後、嫌な予感が頭の中で渦を巻いていた。
くそっ……どういう意味なんだっ!!
後を任せ、急いで降りながら、リアンの最後の言葉について考えていた。
(リ「もう遅い……わ……土御門、璃咲は、弦真…ゴホッ……さまの、手の…くっ…中、に……」)
(「……っ!?どういうことだ!!」)
確認しようとしたが、リアンはすでに事切れていた。
璃咲……っ、今どこにいるんだ!?
あちこち探しまわったが、どこにも璃咲の霊圧を感じることが出来なかった。
京「璃久くん!!」
「京楽隊長!!」
下を向くと、傷だらけの京楽隊長と浮竹隊長の姿があった。
「京楽隊長っ、璃咲は!?璃咲はどこに行きました!?」
京「霊王宮じゃないのかい!?」
その言葉に、雷に撃たれたような衝撃をうけた。
じゃあ、あいつは……っ
「旅禍が、言ってたんです……璃咲は、弦真の手の中に……いるって……」
京/浮「!?」
浮「そっちもか!?」
「そっちも……って、まさか、お二人も!?」
うなづく二人に、嫌な予感が的中する。
浮「璃久、お前双子だろ?璃咲の霊圧を追えないか!?」
「やってみましたが、どこがで途切れて」