第20章 崩壊【R18】
『退いてっ!!触らないでっ!!』
首を絞められているのも構わずに、手足を動かして抵抗する。
弦「そりゃあ、無理な話だな」
弦真はそう言うと、私の唇に自分の唇を押しつけた。
『............っ!?』
嫌だ、嫌だ、嫌だっ!!
『んんっ~~!!』
手足を動かしても、ジャラジャラと音が鳴るだけ。
顔を背けようとするが、弦真に両手で押さえつけられているのでできない。
その間も弦真は角度を変えて、何度も何度もキスをしてくる。
弦「...........っ、て」
唇を噛むと、弦真は離れていった。
『はぁ......っ、』
悔しい......っ
抵抗できないことにも、春水以外にキスされたことも、悔しくて悔しくてたまらない。
目に涙が浮かび、視界がぼやける。だけど、意地でも泣きたくなくて、唇をかみしめる。
弦「ちっ、抵抗するんじゃねぇよ」
パシンっ!!
『............っ』
殴られたところがジンジンと痛みを訴えてくる。
それでも構わず、抵抗し続けた。