第20章 崩壊【R18】
『なんで......っ、そんなことを』
弦「言ったろ?俺はお前を手に入れたかった。ゆっくり懐柔していく予定だったのに、あの京楽の坊ちゃんが横から掻っ攫っていきやがった。
ほんとに邪魔だったぜ。何度消そうと思ったか」
そう言う弦真の声は激しい怒りがこもっており、目は血走っていた。
しかし、表情は一変、弦真は幸せそうに表情を崩すと私の首を手をかけた。
弦「だけど、ようやくお前を手に入れた。もうお前は俺のもの。ここから出さねぇよ。一生な」
その言葉に感じたことのない恐怖を覚え、体は無様なほど震える。
『そんなこと.....無理に、決まってる。絶対に春水や璃久が見つけてくれるもの。......それに、土御門家の次期当主を誘拐なんかしたらどうなるのか、わからないとは言わせないわよ』
二度の瀞霊廷への反旗、加えて、五大名家筆頭の土御門家の令嬢の誘拐。タダでは済まされない。
弦「それはありえねぇな。今頃、ボロっカスのように地べたに這いつくばってるだろうよ。あの二人だけじゃなく、他の隊員たちもな」
『......っ!?』
その言葉になんも言えぬ怒りがこみ上げて、絶句する。