第20章 崩壊【R18】
『......っ、痛った......』
痛みで目を覚ますと、見慣れない部屋でベッドに横たわっていた。
『何......これ......』
ジャラ────
手首がやけに重くて見てみると、両手には手枷がつけられていた。まさかと思って足を見てみると案の定、足枷がつけられていた。
枷は鎖でベッドへと繋がれていて、動かせはするものの、足は閉じれないし、起き上がることもできない。
『最悪......』
そもそも、ここはどこなのだろう?
無駄に広いのに、あるのはこの大きなベッドと小さな机だけ。
『春水......璃久......っ』
二人とも私がこんなことになっているなんてきっと知らない。
ここだって、弦真のことだから、誰も知らない場所を選んだはず。
情けない......っ
隊長のくせに、いつもみんなの足を引っ張ってしまう。
ガンッ!!
ガシャンッガシャンッ!!
手足を動かして、鎖を外そうと足掻く。しかしてそんなことをしても外れるはずがなく、枷が擦れて、皮膚が赤くなり、所々血が出始めた。
それでも、手足を動かし続ける。