第20章 崩壊【R18】
リ「これは『複体(バイロケーション)』っていうの♪私の能力なんだ~」
「......っ、そうかよ!!」
柄を握り直し、勢いよくリアンの刀を弾く。
「赤火砲!!」
リ「きゃあっ!!」
リアンが吹っ飛んだ隙に偽のリアンを斬る。
リ「痛ったーい!!何すんのよ!!」
「ぎゃあぎゃあ、騒がしいんだよブス!!」
リ「は?」
ブスの言葉を聞いた瞬間、リアンは時間が止まったように停止した。
リ「今、ブス......って言った?この、私に向かって?」
「あいにく美人は見慣れてるんだよ」
母さんといい、璃咲といい、俺の周りには顔が整った奴が多い。それに比べれば、別に可愛いとは思わねぇ。
そう言うと、リアンは壊れた人形のように俯いた。
リ「私は可愛いのよ......ブスなんかじゃない............あいつ、許さないっ、......許さないっ!!」
そう叫ぶと、斬魄刀を掲げた。