第20章 崩壊【R18】
リ「ふふふっ、なんで知ってるの?って顔だねぇ~。み~んな知ってるよ?弦真さまに要注意って言われたもの」
「何?」
リ「京楽春水と土御門璃久。この二人は確実に排除しろって命令されてるの。弦真さまの〝計画〟には邪魔だから」
「計画だと?」
弦真の計画ってなんだ?璃咲を殺すことか?それとも四十六室への復讐か?
敵を目の前にしながら、頭の中で〝計画〟が何なのかを考えていた。だから、後ろの存在に気づかなかった。
リ「それはそうとさぁ、う・し・ろ♪気をつけたほうがいいよ?」
「......っ!!」
とっさに振り返ると、そこにはもう一人のリアンがいた。
リ「くすっ」
偽のリアンが斬魄刀を振り下ろすのと同時に、真のリアンが斬りかかってきた。
カンッ!!!と剣戟の音が響き渡った。
今日ほど斬魄刀が二本あってよかったと思った日はないな.....
こんな状態でそんな呑気なことを思ってしまうのも無理はないと思う。
「......っ」
偽のリアンと真のリアンからの攻撃を前後から同時に受け止めているこの状況では。
リ「へぇ~、璃久って二刀一対なんだぁ」
「知らなかったぁ~」とニコニコとウザったい口調で言うリアンにイラつきが増す。