第20章 崩壊【R18】
璃久side
「退いてよぉ~」
あー、こいつ。功雅の女バージョンみたいでめちゃくちゃ腹立つ。
「ねぇねぇねえ~」
「あー、うぜぇ」
「ひどっ!!」
目の前でぎゃあぎゃあと騒ぐこの女。十中八九、弦真の仲間だろう。
ガッツリ胸元を開けた、スカート状の白い死覇装。桃色のウェーブのかかった長い髪。そして、腰には斬魄刀。
いきなり霊王宮に攻め込んできたと思ったら、二級神兵を真っ二つにしやがった。実力は隊長格以上だろう。
「つうか、お前誰だよ」
リ「私?私はリアン・クイーン!!No.11なの♪よろしくね~ん♡」
そう言うと、爪のネイルをいじりだした。
「お前、戦う気あるのかよ」
リ「あるわけないじゃん!!私、無駄な戦いはしたくないわけ。わかる?めんどくさいし、化粧は崩れるし!!とっとと、約立たずの霊王を殺して、イケメン探しに行きたいんだから退いて!!」
功雅どころか、あの木嶋りりかを彷彿とさせるほどのウザさだ。マジでめんどくせぇ。
リ「あー、でも、君もなかなかのイケメンだよね〜。君、土御門璃久でしょ?土御門璃咲の双子の兄」
なんでこいつ俺のこと知ってんだよ。